【に学ぶ極意シリーズ】先人に学ぶプレゼンの極意

各方面の一流のプロフェッショナルの方々からいかに必要なスキルを効率的に学び取るか、という課題を解決するために今回から【に学ぶ極意シリーズ】を手掛けます。インターネット上に散らばるプロからのメッセージをこのブログに集めて、言わば”ミクロ的な知の構造化”に少しでも貢献できればと思っています。
さて早速ですが、第1回目は『プレゼンテーション』です。「パワーポイント1枚にどれだけ文字詰めたらええねん」から「プレゼンでパワポ以外に必要なものって何ぞや」まで、プレゼンテーションに関する疑問のほとんどが解決可能な”極意”のまとめです。
【プレゼン基本情報】
● プレゼン上手と思われる4つの基本ステップ – AllAbout
(1)「相手に何を期待するのか」を明確にする
(2)主張を論理的に組み立てる
(3)トップダウン型orボトムアップ型でストーリーを作る
(4)相手にあわせたストーリーを考える
ということを留意してプレゼンを構築しろってことです。相手のバックグラウンドを調査して何を求めているかを分析し、相手の悩みを解決するためにプレゼンを通じて自社サービスをアピールするわけです。自分のプレゼンを聞いた後に相手にどんな具体的なアクションを起こしてもらいたいかを明確にし、単なる情報伝達というスタンスではなく『共感』を意識したプレゼン作りを心掛けたいです。
● プレゼン初心者が覚えておくべき3つのポイント – Life is beautiful
MicrosoftでWindows95/98/2000・InternetExplorer3.0/4.0のチーフアーキテクトを務めた世界的プログラマーの中島聡氏が書いたエントリです。パワポの中身ではなくプレゼン全体としてのお話です。
(1)観客は「未熟なプレゼン」には寛大、「何を伝えたいのか分からないプレゼン」には厳しい
(2)「自分が伝いたいポイント」を意識して、それを伝えることにだけ注力する
(3)スライドの文字は極力少なくし、観客の注意は自分の方に引きつける
要は「プレゼンで伝えたいことをきちっと伝えるための準備を決して怠るな」ということですが、これがかなり難しい。。。数十分の時間を割いてプレゼンを行うことが必要かしっかり考え(パワポだけで良ければ事前に送れば良い)、KISSの原則(Keep it simple, stupid.)は忘れることなく、軸をきちっと固めて筋道立てて簡潔に述べる、このことだけ出来れば及第点は得られるでしょう。
【○○に学ぶ効果的なプレゼン術】
● オバマ氏に学ぶプレゼンテーション術 – AllAbout
よく知られているように、氏が大統領になれた理由こそ自己表現の秀逸さです。
(1)勝負するフィールドを精査し競合との差別化を徹底する
(2)価値の真髄を伝えるキーフレーズを何回もリピートする
(3)実際の商品利用場面などを頭の中で描いてもらえるように未来の「夢」や「希望」を語る
この3点は我々のプレゼンにも大いに生かせるところです。いかに「自分が伝えたいもの」を効果的に相手に伝えるか、やはりこれがプレゼンにおいて大きなカギを握ります。フレーズの繰り返しや未来の語りは若干野暮ったくなる可能性のある諸刃の剣ですが、熱意を伝えるという側面で言えば極めて効果的でしょう。
● ホームレス中学生に学ぶプレゼンの真髄 – AllAbout
2008年の大ベストセラー『ホームレス中学生』(発行部数200万部超!)。「なぜここまでこの本が売れたか?」という疑問を解明する1つのアプローチとして、”表現”を吟味しています。
(1)体験談で語る(ストーリーとして頭の中で想像でき、共感を得やすい)
(2)名前をつける(受け手の記憶に残りやすい)
(3)感情を2面に揺るがす(複雑な感情の入り交じりは印象に残る)
プレゼンというよりストーリーテリングにおける術の話ですね。最後の(3)はプレゼンの短時間では中々実現できないと思いますが、それ以外の(1)(2)は今すぐにでも使えそうです。
● 「不都合な真実」に学ぶプレゼン術 – 商売繁盛!ITの視点
映画「不都合な真実」における主演・元米国副大統領アル=ゴア氏のメッセージがなぜ我々の心に届くのか、というが細かに書かれています。主にステージ演説の手法にフォーカスしているので、ちょっとビジネスプレゼンには不向きかも。
(1)スライド次第で説得力は10倍(写真や動画、名言、数値データ、全ての出し所が綿密に計算されている)
(2)事実とデータの前に言葉は不要(温暖化で氷が消失した地域の写真、温度上昇をプロットしたグラフさえあればメッセージは伝わる)
(3)我が人生、我が天命に共感(我が子に何を残したいか、そのため自分が何をすべきか)
(4)希望があるから行動したくなる(「やればできる」とポジティブな思いを抱かせる)
(5)具体的なNEXT TO DOに納得(実際に自分が家に帰って何をやればいいのかをイメージしてもらう)
(6)1000回の想いと祈り、天に通ず(氏は同様の講演を1000回以上手掛けている)
(7)公式サイトでフォローアップ(詳細な情報が豊富・映画の要点を復習可能・ネット内コミュニケーションを誘発)
● Jason Calacanisがスタートアップのプレゼンの秘訣を解説 – TechCrunch
起業家にとってプレゼンをする相手は民衆ではなく、目の肥えた投資家。それを肝に銘じてシンプルにサービスデモを行うわけです。本記事はほぼ英語なのが難点ですが、「成功への一番の近道は優れた製品を見せること」に関しては万国共通ですね。
(1)Show your product within the first 60 seconds.(最初の60秒で製品を見せなさい)
(2)The best products take less than five minutes to demo.(優れた製品であればデモには5分かからない)
(3)Leave people wanting more.(相手により欲しいと思わせよう)
(4)Talk about what you’ve done, not what you’re going to do.(これからやろうとすることではなく、今までやってきたことを話そう)(これからやろうとすることは誰でも言える)
(5)Understand your competitive landscape–current and historical.(今昔問わずこれからも展望として競争が激しいことを理解しなさい)
(6)Short answers are best.(回答は簡潔に)
(7)PowerPoint bullet slides are death.(ゴテゴテのパワーポイントは全く意味無し)
(8)How to use this new device called the phone.(“電話”をいかに使うかが重要)
(9)How to handle questions you don’t know the answer to.(答えられない質問にいかに対処するかが重要)
(10)Always confirm the time of your meeting/call, and always be 15 minutes early.(常に会議や電話の時間を確認し、15分前行動を心掛けなさい)
● ポール・グレアム「投資家相手のプレゼン入門」 – らいおんの隠れ家
Paul Graham氏は著名なプログラマー兼エッセイストであり、自身のViawebをYahoo!に約500億円で売却(後のYahoo! Store)、現在はアーリーステージのベンチャー企業にシードファンディングを行うY Combinatorを運営しており、その道で知らぬ者はいないプロ中のプロです。自身で起業してプレゼンを行い、様々な起業家と会いプレゼンを見てきた歴戦の経験から紡ぎ出されたプレゼンの鉄則。これが「答え」だと言っても過言ではないでしょう。
(1)何をしているのか説明すること
(2)早くデモに持っていくこと
(3)漠然とした説明より限定した説明のほうがいい
(4)説明と操作を同時にするな
(5)副次的な話に時間を割かない
(6)ビジネスモデルに深入りするな
(7)聴衆にはゆっくり、はっきり話すこと
(8)話すのは一人にしろ
(9)自信をもっているように見せろ
(10)背伸びをするな
(11)スライドに言葉を詰め込むな
(12)具体的な数値はOK
(13)ユーザの話をしろ
(14)投資家の記憶に残るキャッチフレーズを作れ
また、起業を志す方であれば邦訳されたインタビュー『起業13ヵ条』もチェックしておくべきでしょう。
● Jobs氏の「魔法のようなプレゼン」を支える秘訣10ヵ条 – Wired Vision
Macworld ExpoやWorldwide Developers Conferenceで常に聴衆の期待を良い意味で裏切り続けてきた、プレゼンの神・Apple社CEOのSteve Jobs氏。彼のプレゼンが一貫して刺激的で心に響くものである本質的理由がリストアップされています。
(1)テーマを明確に示す(例えば、『MacBook Air』の初公開では「きょうは空気に何かがある」、昨年のプレゼンでは「きょう、Appleは電話を再発明する」など。プレゼンの頭で提示し、プレゼン中も何回かテーマに戻る)
(2)情熱を見せる
(3)プレゼンの概略を示す(「今日は4つの事柄について話したい」など、全体の構成を簡単に前置きする)
(4)数字に意味を持たせる(「iPhoneがこれまで400万台売れた」と言うだけでなく、「1日平均2万台売れていることになる」と付け加える)
(5)忘れられない瞬間を演出する
(6)視覚に訴えるスライドを用意する
(7)1つのショーとして見せる
(8)小さなミスやトラブルに動じない
(9)機能ではなくメリットを売り込む
(10)繰り返しリハーサルをする(Jobs氏はプレゼン前に何時間も練習しており、映像などとのマッチングも完璧にする)
同記事は米BusinessWeekの『Deliver a Presentation like Steve Jobs』の邦訳です。
● スティーブ・ジョブスに学ぶプレゼンのスキル – Life is beautiful
件の日本のITの神がJob氏のプレゼンの凄みをシンプルにまとめてくれています。
(1)文字が極めて少ないこと
(2)画像が効果的に使われていること
(3)ほとんどの情報は文字ではなく、スティーブ・ジョブスの口から伝えられること
【説得力を向上させるプレゼンテーションの作法】
● プレゼン資料作りにあたっての10/20/30の法則 – Dave’s Blog
元Appleチーフエバンジェリストとして名を馳せ、現在はベンチャーキャピタルGarage Venture Capitalを設立しSilicon Valleyのスタートアップを牽引するGuy Kawasaki氏がまとめたプレゼンルールを邦訳・注意書きしてくれています。
10:プレゼン資料は「10枚」構成にすべし
20:プレゼン時間は「20分」で終わらせるべし(資料10枚を使い20分の概要説明を受け、質疑応答枠を40分確保できれば、少なくとも起業家側の世界観は大枠で掴み取ることが十分可能)
30:プレゼン資料に「30ポイント」以下の小さなフォントは使うな(主張のポイントの簡潔な説明を生み出すことができる)
一点具体的に述べるとすると、Guy Kawasaki氏曰く、その10枚のプレゼンの内容はそれぞれ、【①Problem(解決すべき課題) ②Your solution(その解決策) ③Business model(ビジネスモデル) ④Underlying magic/technology(使用技術) ⑤Marketing and sales(マーケティング/営業) ⑥Competition(競合) ⑦Team(チーム構成) ⑧Projections and milestones(ロードマップ) ⑨Status and timeline(時系列での市場情勢) ⑩Summary and call to action(要約・呼びかけ)】となります。
● パワーポイントで作る企画書のデザインを美しくみせるための7つのポイント – ハックルベリーに会いに行く
はてなパワーブロガーの方が、主に効果的なパワーポイントの作り方に関して順を追って説明して下さっています。デザイン、レイアウト、細かい所にも気を配りセンスの良いプレゼンを作るお手伝いをしてくれます。…まぁちょいとゴチャゴチャしているのはご愛嬌で。多分投資家相手のプレゼンじゃないと思いますので。
(1)テーマカラーを決める
(2)四隅を押さえる
(3)文字のジャンプ率を心持ち高めに(見出しは大きく本文は小さく)する
(4)用紙に透かし文字を入れたように見せる
(5)ガイドを使って配置を規則正しくする
(6)ページ番号の字体を変える
(7)読ませたい文言をキャプション化する

