ビジネススキル
ソーシャルゲームの勝ち組ZyngaのCEOが語る”How to Become a Great CEO”

11月 5th
『詐欺まがいが蔓延―ソーシャル・ゲームの邪悪のエコシステムは放っておけない』で批判される直前、ソーシャルゲームサービス企業筆頭Zynga(現在売上約1億ドル・総調達額約3900万ドル・1日平均3000万ユーザーのアクセス)のCEO・Mark PincusがアドバイザーのBing Gordon(KPCB)を引き連れて、先週半ば、Entrepreneurial Thought Leaders Seminarにやってきました。今思えばまさにナイスタイミングで、講演のタイミングが1週間ずれたらMarkは来なかったはず(現にこの記事が出た後、彼はHarvardでの講演をキャンセルし社内会議に行っています)、Stanford側としても後で振り返ってホッとしたはず(^^; でも総論で言うと、ちょい大風呂敷広げ過ぎってのはありますけど。”Great CEO”って。
黒板にダダダダーーッとキーフレーズを書き連ねて、MarkとBingがそのワードに関して話すというスタイルで、Internet Treasure(もうそれ無しでは生きていけないWebサービス:eg.Google, Facebook)についての話、Zyngaのローンチに至るまでの経緯などをMarkは話してくれました。初っ端に切り出した”Set the goal as early as you can. Of course, the long-term goal.”という言葉には考えさせられるものがあって、単純に『Stanfordに行くこと』が目標だったことを改めて実感し、『Stanfordに行って○○することで、△△に貢献したい』というような長期的視点でのゴール設定が欠けていることを自覚しました。苦しい時は直感を信じれば良いというのが僕のモットーですが、その直感を磨くためにも、「自分が今したいこと/すべきことは一体何なのか」「どんな結果を得るために自分は今行動しているのか」などという自己対話をする時間をもう少し多めに取らなきゃなぁと反省しました。“Take a ten-year approach! And, don’t give yourself the permission to fail!”
さて、今回は”CEO”に関する話が多く、偉大なCEOとはどのような人間なのか、などという深遠な話題にも言及していました。まずは、決して諦めず、会社の手綱をしっかり握る能力、そして、そのコミュニケーション能力を以て企業戦略・将来のビジョン・企業の原点であるミッションを社内の隅々にまで浸透させられる能力、が求められるとのこと。Good Productを創り上げたければ、Great CEOになる方法論を学ぶべきだと強く論じていました。Mark曰く、Great CEOになる近道は、Product Managerにあり、とのこと。Product Managerになることで、(1)製品開発の過程でEngineeringを理解することができる、(2)マーケティングや契約交渉、及び社内外の各部署との関連ミーティングでビジネススキルを包括的に磨くことができる、などGreat CEOに近付くためのtipsがProduct Managerに盛り込まれている、とのこと。“Go somewhere you can be a product manager. Be strategic.”
そして今日のEntrepreneurial Thought Leaders Seminarは特別セッションで、QDIII Entertainmentを率いて音楽シーンを席巻するQuincy Jones IIIと、Hip-HopアーティストのChamillionaireの対談でした。しかしながらそこはStanford、モデレーターのTina SeelingはIT全盛の昨今アメリカ音楽市場で生き残るには?などといったTech×Business全開の質問をぶつけていました(彼ら曰く、FacebookやTwitterは当然だね、とのこと)。まぁ正直なところ、(1)ちょっとモゴモゴして発音が明瞭じゃなかったので聞き取りづらい、(2)そもそも彼ら及び彼らの楽曲をよく知らない、という基本中の基本的な理由で、途中退席しましたけれども…笑
正直どっちがQuincyでどっちがChamillionaireかよく分かりません笑↓
さてさて話は戻りますが…さすがMark!この非難を乗り越え過ちは過ちとして認める素直さ・フットワークの軽さ・社内意思統率力は、もちろんGreat CEOに必要な要素だと僕は思います◎ とはいえ、邪悪が過ぎたようでしたが。気をつけないと。
『Zyngaがゲームから詐欺まがいの削除に乗り出す, 迅速な対応に拍手を!』
『Zynga、全ゲームから広告を削除へ』
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いかにして初期のGoogleは世界中から天才を集めることができたのか。

10月 31st
これは驚いた。というより、考える規模がでかい。企業をスケールさせるためには、何より初期の人材の優秀さとサービス範囲のイメージが鍵だと自分は思っています。これは無名だった頃のGoogleがいかにして世界中から天才たちを集められたのか、というお話です。『Google誕生』でも触れられていない真実のストーリー…あまりに印象深かったのでそのまま転載致しました(『My Life in MIT Sloan』より)。うん、一回思考の枠組みを取っ払ってしまおう。自分でも、できる!!
Woojaeは1999年頃、イギリスのケンブリッジ大学の博士課程に留学しており、研究のため物理の研究室にいた。その時、同じ研究室に、15歳でインドからハーバード大学に留学し、飛び級して7年で博士号まで取得し、22歳にしてケンブリッジ大でポスドクをやっていた天才がいたと言う。大学では、金属の表面にショックを与えたときに起こる振動を、数値的に計算するアルゴリズムを開発していた。その彼が、ある日突然、「アメリカの企業に呼ばれて、そこに就職することにした」と言い出す。
「何て会社?」と聞くと、「Googleという会社だ」という。
Google?そんな聞いたこともない会社に何故行くんだろう?とWoojaeは思った。その数週間後、またWoojaeはGoogleという耳慣れない名前を耳にする。
彼の研究室が入っていた建物の隣は、理論物理の建物があった。そこには、車椅子の天才、宇宙物理学者ホーキングの研究室がある。当時ホーキングの研究室には5人の大学院生がいたそうで、彼らはケンブリッジ大学でも誉れ高い、「選ばれた天才」だった。
ホーキング研究室の大学院生は、ホーキングが頭で考えている数式を、彼の表情や彼が操作するジョイスティックで示されるカタコトの言葉を頼りに、黒板に板書し、ともに議論することが出来る才能を持っている必要があった。ところがその貴重な大学院生5人のうち、2人もが突然博士課程を退学する。
「Google」という聞いたことも無いアメリカの会社に行くためである。
その二人は、当時一部で流行っていた、脳科学のアナロジーでアルゴリズムを作って初期宇宙の数値計算をする、という研究をやっていたという。とにかく、ケンブリッジ大学の物理学科の天才学生を3人も奪っていったGoogleに、Woojaeは興味を持つ。その後、いろんな人に話を聞いて、事の全容が分かってきた。
1998年にGoogleを創業した、Larry Pageという男が、1999年、世界中の計算機科学の基礎研究に携わっている「天才」学生にアプローチしたらしい。Larry Pageは、自分のいたスタンフォード大学の計算機科学の教授を5人、相談役として雇う。その教授のネットワークで、「これは天才だ」という学生を見つける。その全ての学生に、FedExで、スタンフォード大学の教授の手紙と、ファーストクラスの往復チケットを送る。
「是非あなたの研究について話して欲しい。パロアルトに来て話してくれませんか?」
まあ学生なら、スタンフォードの誉れ高い教授にファーストクラスのチケットを送られたら、行ってみるだろうな。それで、Larry Pageと教授たちが「面接」する。見事面接を通った学生たちが、本格的にアトラクトされる。Larry Pageが、当時既に考えていた、検索エンジンの構想と、将来的にはデータマイニングの手法で、人々の生活の隅々まで入っていくサービスを確立する夢を語るのだ。
この方法で、世界中の「天才学生」にアプローチしていった、という話。
これが「天才」学生のネットワークで更に広がっていく。
採用された元学生たちは、自分の知っている「天才」たちに声をかけていく。
Larry Pageが夢を語って、アトラクトする。
こうして集められた天才学生たちは、Googleの検索エンジンの開発を成功させただけでなく、その後Googleの新しく、面白いサービスを次々に開発するリーダーとして活躍していったそうだ。
Googleの初期の数々のイノベーションは、Larry Pageの確固たる夢と、こうやって集められた「天才学生」によって実現していったのか。
Larry Pageの天才を探す方法も面白いが、初期の時点でそれだけの天才を集めることが成功の鍵だと認識していた先見性がすごい。
参照:「初期の無名のGoogleがどうやって世界中の天才を集めたか」 – My Life in MIT Sloan
天才が天才に夢を語る姿、想像するだけでその場の熱気が伝わってきます。日本の東大でこれをやったからといって同じような逸話になることはまず無いでしょうね。世界中の尊敬を浴びるStanfordに在籍していたがゆえに可能な壮大なスケールのプロセスだと思います。目的の達成のためきちっとバンテージポイントに立ち、最高の結果を得るため手段を問わず最善を尽くす(Stanfordというネームバリューやリソースを使い倒す)美学の徹底には感服せざるを得ません。自分の夢が世界を変えると100%信じていないと躊躇してしまいます。100%信じていたからこそ、周りの人たちがその夢に向かって一緒に走ってくれるようになるわけです。当時のLarry Pageは、今日のGoogleの姿がもう想像できていたのでしょうね。優秀な人材の獲得プロセスだけではなく、徹底的に自分の信じた道を貫くことがいかに大事か、ということをこの話で学ぶことができました。
そろそろ企業業種分類やめてもいいんじゃない?

7月 16th
IT企業がIT企業を買収ってのはよくある光景ですが、もうそういう区分けが意味をなさない時代に来ています。自分が一番印象的だったのは、2005年、投資銀行最大手Goldman SachsによるZilkha Renewable Energyの買収。この会社、金融とはほぼ関係ない、風力エネルギー開発企業(現・Horizon Wind Energy)です。この買収により、Goldman SachsはいきなりCleanTech市場を支える柱の1つである風力発電開発のトップランナーの一員となったわけです。しかもオールドエコノミーからのお墨付きとあって、市場そのものの拡大がかなり見込めます。昨今のCleanTech市場の熱の高まり(Silicon Valleyの同市場は、2008年第4四半期~2009年第1四半期でバブルが弾けたんですが、以降輝きを取り戻しつつあります)から、このような言わば門外漢によるCleanTech企業買収・資本提携の数は増えてきています。 More >
【に学ぶ極意シリーズ】先人に学ぶプレゼンの極意

7月 12th
各方面の一流のプロフェッショナルの方々からいかに必要なスキルを効率的に学び取るか、という課題を解決するために今回から【に学ぶ極意シリーズ】を手掛けます。インターネット上に散らばるプロからのメッセージをこのブログに集めて、言わば”ミクロ的な知の構造化”に少しでも貢献できればと思っています。
さて早速ですが、第1回目は『プレゼンテーション』です。「パワーポイント1枚にどれだけ文字詰めたらええねん」から「プレゼンでパワポ以外に必要なものって何ぞや」まで、プレゼンテーションに関する疑問のほとんどが解決可能な”極意”のまとめです。 More >
世界一のベンチャーキャピタルSequoia Capitalが教える最強の事業計画書とは?

6月 20th
説得力のある事業計画書はどう書けば良いのでしょうか?事業計画書の書き方に関する書籍やセミナーは数あれど、ことビジネスプランの分析に関して彼らほど影響力のある組織は無いのではないかと思います。事業計画書の必須事項に関して、Silicon ValleyのNo.1ベンチャーキャピタルSequoia Capital(セコイアキャピタル)がリストを作っていたので、和訳して今後のためにもシェアさせてもらいます。
結局の所、『いかに多くの情報を短く端的に述べるか』(スライド15~20枚ぐらい)が必要です。 More >
インキュベーター西川潔氏に学ぶ『投資家が資金を出す起業家3ヵ条』

6月 3rd
今日東大の講義で、元ネットエイジグループ(現ngi group)取締役会長の西川潔さんの講演がありました。「行く」以外の選択肢なんて無いですよね!(^^ かの有名な西川さんに直接会ってその講演をタダで聞けるなんて、何て幸せ者なんでしょう。。。
KDD、Arthur D. Little、AOL Japanなどを経て、1998年2月ネットエイジ創業。インターネットビジネスの企画・開発・運用を通じ、ビジネスインキュベーションおよび、投資業務を手がける。現在までに12のビジネスを興し、M&Aで4社を売却。また1999年に日本中を席巻した”Bit Valley”構想の発案者であり、起業家主導経済の重要性を説く。東京大学教養学部卒。
Bit Valleyとは、米国Silicon Valleyにかけ、1990年代後半にインターネットベンチャー企業の集中地域・渋谷を指す造語(「渋い:bitter」と「谷:valley」)。現在のIT企業経営者の多くを輩出。

