インターネット/情報技術



今”位置情報”がアツいワケ – iPhoneアプリの精鋭たちと今後の発展このエントリをはてなブックマークに登録

ハード・ソフト両面で格段の進歩を遂げ、高速通信も兼ね備えてデバイスとして完成形に辿り着きつつある携帯電話。iPhoneアプリやAndroidアプリなど参入障壁の低いモバイルアプリケーション数の怒涛の伸びでスマートフォン市場はかなり活況を呈しており、人間生活の中でほぼ24時間保持しているモノは携帯電話とパンツぐらいです。パンツに経営資源を割くべきだとは思いませんが(とはいえ素晴らしい市場です)、何せこれからはモバイルデバイス市場の”蠢き”に対応し切れない企業は確実に落ち目になっていくでしょう。

そして、今アツいのが”位置情報”対応モバイルサービスです。Mobile Location-Based Service(MLBS)と呼ばれるこのサービス、TechCrunchの情報によると、2014年までに日本円で1兆円を超える市場規模になるとの予測。

レポート:モバイル位置情報サービスは2014年までに$12.7Bの市場を構築する見込み – TechCrunch

携帯位置情報サービス(Mobile Location Based Service : MLBS)は2000年から2007年の間には注目されつつもサービスが軌道に乗ることはなかったが、携帯電話のUIが進化して多種多様なアプリケーションが投入されるようになり、これによってサービスプロバイダの側もさまざまな位置情報サービスを提供するようになってきている。利用者は極東の中国でここ数年のうちに急増することとなるだろうが、収益基盤を構築するのは西欧諸国になるだろうとの予測もJuniperのレポートに記されている。アプリケーションストア等で販売されるアプリケーションだけでなく、そうしたアプリケーションに組み込まれるモバイル広告も収益源として期待されている。レポートによれば、今後5年のうちにMLBS関連の広告が一定のシェアを確立するだろうとのこと。


2010年の主戦場は位置情報だ–大手による買収の嵐になるだろう – TechCrunch

SimpleGeoの協同ファウンダMatt Galliganに、Twitterの動きについて聞いてみた。 “位置情報を今のようなおもしろい脇役から、巨大な主役に押し上げようとしている。大会社として、位置情報の未来にでっかく賭けている” と彼は言う。彼の次の言葉は、ぼくの気持ちとびんびん共鳴する: “ほかの大企業が同じようなことをやり始めるのは、そんなに遠い先ではない“。最大のライバルは買収されていなくなったが、しかし今後の焦点はそのSimpleGeoだ。位置情報のスタートアップたちはみんな、買収の候補になるだろう。


【速報】 米国モバイル位置情報アプリはすでに7000種超!そのアプリ・トレンドを調査する – In The Loop:斉藤徹

このモバイルベースの位置情報アプリケーション(米国では,LBS: Location Based Service もしくは LAA: Lacation Aware Apps などと言われ始めている)だが,Skyhook社最新データによると,現時点ですでに iPhoneアプリが6000超,Androidアプリが900超,BlackBerryアプリが300超とかなりのハイペースで増加している。



今現在はiPhoneベースで動くMLBSが脚光を浴びており、様々なアプリケーションが世に出て皆の注目を得ています。

foursquare


SXSWにて:Foursquareは欠陥もあるが成功 – TechCrunch
業務提携先も増え、foursquareの収入は増加中 – TechCrunch
Twitterの次はこれじゃね?今一番イケてる(と僕が思っている)『foursquare』について調べてみた – IDEA*IDEA

まぁ日本で一番知られているのがこのfoursquareで、平たく言うと、ロケーションベースのリアルタイムSNSで、自分の現在位置情報に基づいて、自分のいるスポットや店舗でチェックインを行ってポイントを貯めていき、相互承認した友人が最近どこでチェックインしたかも分かるというものです。「初めて行った所でチェックインすると5ポイント」「今まで行ったことのある場所でチェックインすると1ポイント」など、ポイント獲得方法は多岐に渡り、新しい場所に行けば行くほど高得点をゲットできる、という仕組みです。

「最初のチェックインを達成した」「10ヵ所以上新しい場所に行った」「学校に夜中3時までいた」など、自分が何らかの行動を起こす度に”Badge”をゲットでき(ユーザーのアプリ利用モチベーションを維持する)、特定の場所に他のユーザーより多く行きポイントを稼ぎまくると、その場所の”Mayor”となることができる。チェックインした場所で自分のコメントやサービスの評価などを書き残せる”Tips”機能も搭載し、他ユーザーもアクセスが可能。各スポット・店舗では、現実の企業情報が記されている他、TwitterやYelpなどの情報が紐付けされているので、アプリ価格は無料ですが、契約企業の宣伝・プロモーションがメインのビジネスモデルとして考えられるでしょう。「Mayorならドリンク1杯無料」「Mayerならランチ無料」といったリアル店舗とのコラボレーションが増えてきており、実店舗のポイントカードとfoursquareポイント交換システムを実施したりハーバード大学とも提携しキャンパスや周辺店舗の利用を促したり、様々な先進的な試みがなされています。


Gowalla


注目を集める位置連動ソーシャルアプリ「gowalla」のここがゴワラ凄い! – RealTimeWeb.jp
GowallaがAppleストアで仮想プロダクトプレイスメントを実験中 – TechCrunch

Gowallaは、自分の現在位置情報に基づいて自分のいるスポットや店舗でチェックインを行い称号(Pin)を獲得していく、街全体で”宝探し”の要素を持ったソーシャルゲームです。様々なスポットを巡っていき、“Discoverer”(50スポット訪れた)や”Hacker”(25のIT系ベンチャーを訪れた)といったPinをゲットすることができます。前述foursquareと異なるのは、チェックインの時間制限が無い、シリアルナンバーが割り振られたバーチャルアイテムがあり他ユーザーとの交換(Swapping)が可能、知らない人や場所との出会いを重視しているという点。100種類以上のカテゴリに分けられた各スポットに訪れることでアイテムをランダムでゲットできたり交換できたりして、この交換したアイテムがどの友人の手を渡って今自分の手元にあるかということも分かったりします。またスポット新規登録機能でCGMとしてのローカル情報共有が可能(毎日1000件以上の新規スポット登録)で、自分の保有アイテムをスポットに置くと(最初10人までは)Founderになることができ、初期情報提示者への評価モデルを採用(eg, Yelp、食べログ)しています。

iPhone用グッズを販売するIncaseと提携、Appleストアでリアル製品とリンクした仮想プロダクトプレイスメントを実験するなど、バーチャルグッズ市場でのマネタイズを現在考案中とのこと。日本市場への進出も現在考えているようで、忠犬ハチ公像などの特別スポット画像然り、ユーザー発信でスポット情報も徐々に増えている状況です。Gowallaはアイテムコレクターの心をくすぐる様々な仕掛けがなされており(今後もその仕掛けは増えていくはず)、現実のスタンプラリーとコラボレーションさせたり全国各地のアーティストのライブイベントと連携させたり、様々な拡張プランがあり非常に高いポテンシャルを持っていると思っています。


MyTown


立ち上げわずか1か月のMyTownが話題先行のFoursqugareとGowallaを大きく引き離してユーザ数50万に到達
MyTown 2.0は位置対応ゲームの収益化の仕組みを強化

ライバルFoursquare・Gowallaを大きく突き放すユーザー数100万人を超えるロケーションベースのソーシャルゲーム(現実世界版モノポリー)がMyTownで、Foursquare・Gowallaよりはゲーム性が強いです(ご多分にもれず僕も大分遊んでます)。自分の現在位置情報に基づき、自分のいるスポットや店舗でチェックインを行いポイントやバーチャルマネーを貯めていって、その訪れたスポットや店舗はバーチャルで購入することができ、そうした不動産をどんどん購入・アップグレードしていくことでマイタウンを充実させていくことができます。ちなみに僕のMyTownは総評価額3億ドルを叩き出し、アプリ世界では不動産王です。


スポット・店舗へのチェックインによってポイントを貯めることができて、同時にバーチャルマネーや仮想アイテム(次回チェックイン時のバーチャルマネー進呈・ポイント10倍アップなど)を獲得でき、そのバーチャルマネーは保有不動産のレントなどで蓄積、他の不動産購入や仮装グッズでの買い物に利用することができます。各スポット・店舗では、現実の企業情報(住所や連絡先など)が記されている他、バーチャル不動産としての現在価値・統計情報、ユーザー順位・コメントなどが紐付けされています。アプリ内広告、仮想アイテム販売、H&Mとタッグを組むなど契約企業とのプロモーション(今後有料化)がビジネスモデルとして挙げられており、ロケーション系アプリとしては非常に完成されつつあるバランスの良いビジネスモデルを構築出来そうだと思っています。実際サンフランシスコのH&Mに行って店員に”The Blue”の画面見せたら皆知ってましたね◎


ここから考えるに、少なくともロケーションベースのWebアプリケーションを作る際に実装すべき機能として、
・現在位置認識機能(GPS)
・位置・実店舗情報との連動(eg. チェックイン機能)
・ポイント・仮想通貨・称号などユーザーのスティッキネスを維持するフック
・Twitter/FacebookなどソーシャルWebサイトとの連動機能

が挙げられるでしょう。とはいえこのMLBS、特定の時間に特定の場所にチェックインしているからということで自宅に空き巣が入ったりすることもあるなど、現実世界とリンクしている分現実的なリスクが潜んでいてそれに対していかに上手く対応するかもこれからのサービス開発においてキーになってくるはずです。


さてこのMLBS市場、やっぱりPotential Big PlayerはGoogleでしょう。この市場の勢いに乗って、Google Mapsをプラットフォームとして様々な機能を搭載させる、もしくは新しいプロダクト(Google Check-InとかGoogle Whereとか)を作るなど、あれだけ大きなリソースを抱えていればどの方向に進んでもそれなりの発展は見込めるはず。今のところはGoogle MapsのAPIを開放した上でサードパーティーが様々な位置情報関連サービスをビジュアライズさせるという段階に留まっていますが、コンテンツを持たない今までのGoogleから脱皮して本格的に開発を手掛けたり開発サポートツールを増やしたりすると、さらに市場発展が加速していくことでしょう(とはいえ時間がかかるかな?)。

ロケーションベースのWebサービスを作っていたDodgeball社買収したGoogleですが、その後サービスを放置し経営資源を十分に割かなかったことに苛立ったDodgeball社CEOは再度独立、それが現在のfoursquareとなるなど中々この分野でプレゼンスを発揮出来ていないGoogleですが、Tweetに位置情報を紐付けようとするTwitter然りリアルタイムメディアとして位置情報を逃したくないと考えるFacebookに負けないためにも、2010年は積極的な買収・新サービスローンチで市場を賑わしてくれると期待しています。

しかし、Appleが位置情報使った広告出せばAppStoreから締め出すと言っており(僕自身は大手モバイル広告ネットワークAdMobを買収したGoogleへの牽制と考えていますが)、現にWiFiで位置情報を特定するPlaceEngineを利用しているSekaiCameraがAppStoreから締め出されるなど、まだまだ市場は混沌としている状況で、また通信傍受や個人情報特定など問題は山積みです。これはやはりスタートアップ企業が独自の切り口でプロダクトを創り出していくことで市場を大きくしていき世界をあっと言わせるだけのValueを生み出すことが最も大事なのかなと。僕が考える、Geolocation TechnologyとE-Commerceの融合に関しても一体どのようなValueが生まれるのか、ある程度リストアップしてみたつもりではいたんですが、もう一度深く考え直してみたいと思います。



TwitterをRSSリーダーにする方法このエントリをはてなブックマークに登録

最近すっかりTwitterの閲覧時間が長くなり、どうにもGoogle Readerやその他RSSフィードを読む時間が短くなってしまいました。そこではたと閃いた、Twitterを自分のRSSフィードリーダーにしてしまおう、と。

今回Twitterと連携させるのがこいつです。→ Hootsuite

HootsuiteはWebベースのTwitterクライアントで、素晴らしく高性能・多機能の優れモノです。基本的な特長は、
 ・タブ管理
 ・タブ内のコラム管理
 ・マルチユーザ対応
 ・コラムはカスタマイズ可能
 ・コラムの内容はWebに貼り付け可能
 ・トラッキングの統計機能もあり
 ・RSSフィードを読み込める
というもので、このRSSフィード読み込み機能を利用してTwitterをRSSリーダー化しましょう!ってことです。

(1)まず自分のTwitterアカウントとは別のアカウントを取得します。

自分のTwitterアカウントを使ってしまうと、このHootsuiteと連動させたRSSフィードがまるで自分が述べたかのようにタイムライン(TL)上に出てしまい、「あれ、こいつこんなブログ書いてんの?」と突っ込まれかねません。ちなみに僕の場合はmyrsslistというアカウント名で登録しました。

(2)新たに取得したTwitterアカウントをHootsuiteと連携させます。

この作業は簡単です。Twitterアカウントとパスワードの入力を求められますんで、さくさく進めましょう。

(3)同期完了後、Webサイト下部の”Setting”をクリック、”RSS/Atom Feeds”タブをクリックします。

(4)右に見える”Add New Feed”をクリックし、RSSフィードを加えていきます。



(5)”Check this feed for new posts every [ ]“はドロップリストから”hour”(最短サイクル)、”When new posts are found, tweet up to [ ] posts at a time”は”01″を選びます。

“Include some post text in each tweet message.”のチェックをつけると、タイトルとURLの文字数を除いた分だけRSSフィードの本文がTweetに表示され、”Prepend the following to each feed tweet (20 chars max)”では、どれがどのRSSフィードか判別するために、20字まででTweetの先頭に任意の文字列を表示させることが出来ます。

でもって、”Save Feed”をクリックするとRSSフィード読み込みが完了しますので、これと同じ作業を自分が読み込みたいRSSフィードの数だけ繰り返します。

(6)(1)~(5)で設定したTwitterアカウントをフォロー!

これで自分のTL上に読みたいRSSフィードを流すことが出来ます。友達の近況を見ながら同時に興味あるRSSフィードの更新情報を確認出来る…ながら族の僕にはぴったりです。こんな感じです。↓↓


しかしながらこのHootsuiteの限界が、読み込み可能RSSフィードが10件まで、という所。これを一時的に打開する術として、違うRSSフィード同士をくっつけちゃおう、と思い立って友人にさくっと作ってもらったのが、RSSアグリゲーションのサービスです。

こいつ → http://feed.ideaful.net/reg.html

これを使って、複数のRSSフィードをくっつけて1つのRSSフィードにまとめましょうってことです。TitleはまとめられたRSSフィードのタイトル、Keyは空欄でOK、以下RSSフィードのURLを入力していき、+ボタンを押せば入力ボックスが増えます。


『TwitterのRSSリーダー化大作戦』のメリット

・TwitterとRSSリーダー別々に追わなくて良い

・TLで表示されるのでRSSフィードと何ら遜色なし

・RSSリーダー特有の『未読185件』というような脅迫から解放される

『TwitterのRSSリーダー化大作戦』のデメリット

・新しいRSSフィードの追加、気に入らないRSSフィーダーの削除が若干面倒臭い

・Twitter滞留時間が無駄に長くなる



iPadは何を創り出すのか – 出版社がこんなことするから弾かれる日本市場このエントリをはてなブックマークに登録



昨日AppleがiPadをリリース、499ドルからの発売に踏み切りました。iPhoneOSを採用、14万本近くと言われるApp Storeの資産をダイレクトに引き継ぐことを目標とし、解像度は異なるもののiPhoneアプリがそのまま利用可能(もちろんいつも通りApp Storeから購入)、そして新たなアプリとしてiBooksを投入、iBooks Storeを基本チャネルとして大手出版社5社(Penguin、Harper Collins、Macmillan、Hachette Book Group、Simon & Schuster)と手を組み、デジタル出版市場に殴り込みました。カンファレンス前日にCEOがAppleタブレットの存在をはっきりと認めてしまったMcGraw Hilは、今まで協力体制を惜しまなかったのにも関わらず、徹底した情報管理を提携企業にも求めるSteve Jobsが怒って一旦提携解除になった模様です。ちーん。。。

ちなみにiPadのスペックの概要はTechcrunch Japanが簡単にまとめてくれています。→”AppleがiPadを発表―目玉はiBooks、価格は$500から$830

スペックの概要:ディスプレイは9.7インチ、重量は1.5ポンド(680g)、厚さは0.5インチ(12.7mm)だ。 CPUは Appleが新しく独自開発した1GHz A4で、メモリは16Gbから64GBまで。さらにWiFi、加速度計、GPS、マイクロフォンとスピーカーが標準で内蔵される。モニタは全面マルチタッチ静電容量スクリーンだ。バッテリーの駆動時間はいちおう10時間とされている。WiFiに加えて、3G接続がAT&Tから提供される。Wifiのみ、16GBのバージョンは$499。32GB版は$599、64GB版は$699となる。ATTが提供する3Gネットワークに接続できるモデルは$829(64GB版)。AT&Tとのデータ通信契約は、月250MBまでが$14.9、無制限定額は月$29.99。 3GiPadはすべてアンロック版だ。つまりATT以外の他のキャリヤでも利用できる。

こちらも参考になります。→ 脅威の薄さと低価格、アップル社の新タブレットPC「iPad」の高解像度写真と仕様のまとめ

このiPadをネットブック市場の再定義だとかiPhoneの延長だとか何やかんや騒がれていますが、やはり事実上電子書籍市場でのAmazonのパイをどれだけ食えるかに今後の飛躍が掛かっているのかなと思います。実際メディアは、売上好調のKindleが先頭を走る電子ブックリーダー市場において、Appleがそのイノベーションを以てどれだけ食い下がれるか、といった所に興味があるはず。TechCrunchも”Apple iPadがAmazon Kindleに勝つ10の理由“と表して記事を書いており、何を以て「勝つ」と表現しているのか分かりかねますが、しかしながら、そもそも彼らがターゲットとしている層は微妙に違っています。

経済学101 – iPadはe-bookリーダーじゃない

読書と音楽ではユーザーの嗜好の分布が全く異なるからだ。音楽であればもちろんマニアは存在するが、一般人もかなりの消費を行う。しかし、これは書籍には当てはまらない。
1/3 of high school graduates never read another book for the rest of their lives.
42 percent of college graduates never read another book after college.
80 percent of U.S. families did not buy or read a book last year.
70 percent of U.S. adults have not been in a bookstore in the last five years.
どの程度信用できるかは分からないがこちらのページが引っ張ってきた統計だ。

Kindleが読書マニア向けのデバイスとすれば、iPadは読書のライトユーザーのためにデバイスとなるだろう。これはAppleがiPodでとった戦略に近いだろう(iPodが音質を売りにしたことはないと思う)。例えば、ゴシップ誌が唯一の読み物という(おそらく毎月一冊以上本を読む人より多い)層にとってe-inkは必要ない。カラー液晶の方がいいに決まってる。

*e-ink:Amazon KindleやSony Readerに採用されている液晶の種類

ここでのAppleの思惑は、あわよくばAmazonからシェアを奪うことができれば良し・できなくても良し、iBooksを1つの強力な武器として、モバイルデバイスとネットブックの微妙な狭間の「タブレット市場」を定義し、マーケットリーダーとしてそのハード・ソフト両面のプラットフォームとしての魅力を高めることにあると思います。加えて、主婦や低年齢層などの今までの非Appleユーザーにリーチする目論見も含めて、大衆向けとしての位置付けが見て取れます。ですから前述のAmazonのパイを何%食ったかは付属物としての成果であり、新たな市場創出及び迅速なマスレベルでの拡大が本質的な狙いのはずです。つまりタブレット市場のドミナントデザインの座を、その圧倒的なAppleブランド力を以て一気に取ってしまうということです。AmazonもAmazonでその戦略を理解しているはず、よりKindle Loversの要求に応える形でKindleの高性能化に突っ走る集中戦略を採り、その競争優位からiPadのデザイン性と一線を画す方針を取るでしょう。

とはいえ出版各社は何もしなくて良いだなんて思ってはならず、さらには旧市場で寄り固まっていては何の進歩も革新も起きません。にも関わらず、イノベーションのジレンマがどれだけ根深いのかは分かりかねますが、一般消費者から見ても、これはまさにグローバル競争時代における旧態依然の利権確保。政治の中から政治システムのイノベーションが起きず、旧教育システムの中から教育のイノベーションが起こらないのと同義、同業が固まって産業が革新的に進歩した、あるいはその革新的進歩に追い付いたという事例が今まで無いことを彼らは知っているんでしょうか。
→ “電子書籍化へ出版社が大同団結 国内市場の主導権狙い – asahi.com

参考:日本の出版社が直面するイノベーションのジレンマ – My Life in MIT Sloan

- 現顧客(書店や取次)の要望に答えるため、がんじがらめになり、新たな顧客へのビジネス(消費者向け電子書籍直販)に参入できない
- 新ビジネス(電子書籍)が現状ビジネスに対して破壊的なのに、規模が小さいため、完全移行できない。
- 現状の組織が現顧客・現ビジネスに最適化しており、全く異なるスキルやプロセスが求められる新ビジネス(電子書籍)に対応できない


日本国内出版社が集って何やかんや議論して部分解を探している間(おそらく、今さら独自規格作ろうとか言うのでは…)に、電子書籍化の流れを牽引するAmazonやAppleは彼らを無視して全体解を求めて自分たちの市場を大きく広げていくことでしょう。しかも、今まで本1冊出版するのに数百万円かかるコストを、創作・流通・販売のプラットフォームを一手に担うiPad+iBooks Storeの登場で一気に数百分の1にしてしまう破壊的イノベーションなので、個人がその力量で世界相手に勝負出来るということで旧来の出版社の役割がほとんど無くなってしまうわけです。
うめ、日本語マンガ初となるKindle向け電子書籍を出版 – コミック・ナタリー

とはいえ、ビジュアルで勝負出来る書籍内容だと目はあるかもしれませんが、やはり現時点では英語対応のみなのでKindleもiPadも日本語対応コンテンツがほとんどありません。日本出版企業連合軍との長い会議が面倒臭いと判断してのことでしょう笑 英語圏との情報格差の深まりはどうしても拭いがたいですが、逆に日英の言語間アービトラージを活かしたビジネスが日本語対応までの間に出てきそうですね。

さてさて、リリースされて間もないこのiPad、いろんな所で「買った方が良い理由」「買わない方が良い理由」が議論されていて、客観的に見てちょっと面白かったのでまとめてみました。

『iPad』を購入するべき10の理由!- ガジェット通信
1. ミニPCより安い
2. 薄いので持ち運びが楽
3. 680gと軽い
4. 連続10時間持続のバッテリー
5. ハードウェアキーボードが使える
6. オフィス系ソフトもバッチリ
7. 14万ものiPhoneアプリが動作可能!
8. 画面が1024×768と広い
9. 『A4』チップ搭載!優れたパフォーマンス
10. モテる!

日本でiPadが売れない9つの理由 – Digital Magazine
1. サイズがデカすぎる
2. Adobe Flash非対応(99%の確率で)
3. ハーフHD(720p)再生のフレームレートが30fps
4. シングルタスク
5. iBooks Storeに日本語書籍はない
6. カメラ非搭載
7. キーボードが打ちにくそう
8. USBポートなし
9. iPhoneアプリの表示画面が小さい

これを見てどう判断するかは各人のお任せですが、Appleの策略はこうした記事を何本も何本もネット上に出回らせて派手に宣伝させることです。もちろんこのポストも含めて笑

# この流れに乗って上手く立ち回れそうなCookPadが羨ましい笑

さてさて、Appleが派手にiPadのセンセーショナルなデビューを宣伝してそっぽ向いている間に、GoogleはGoogleで、Google Voiceをブラウザベースで動作させるWebアプリを公開しました。AppleがApp StoreにGoogle Voiceを承認しないもんだから、HTML5をゴリゴリいじってブラウザベースで電話出来るようになりました。さすがです、Googleさん。


[Updated:2010/02/03] e-inkは”液晶の種類”でした(メーカ名/製品名でもあります)。
一方iPadはePubを採用してまして、電子書籍フォーマットという対比をするとなると、Sony Reader・iPad がePub組、Kindleが独自規格(DRMも独自で非公開)という対比になります。申し訳ありませんでした。hokayanさん、いつもありがとうございます◎



Twitterエコシステムのインパクトこのエントリをはてなブックマークに登録

twitter
騒がれているだけあってTwitterはよく出来た仕組みになってるなぁと今さら再確認しました。単純にブログやチャットの延長として認識しているとえらい目に遭うよねってことです。Twitter Japan、もとい初期のTwitterを取り扱ったメディアの罪は「つぶやき」と和訳したことと「ゆるいSNS」と紹介したことにあって、さもすればmixiやFacebookとは全く異なるTwitterのダイナミズムを軽視しがちになってしまいます。

Web2.0(笑)の広告学 – Twitterを「つぶやき」と翻訳した罪

「140文字限定」、「つぶやき」、「フォロワーにのみ伝える」。こうしたキーワードだけで判断すると、いかにも閉じた空間の自己満足的なツールにしか見えない。


フォロワー数やReTweet数などの数値指標によって極めて効率的に可視化されたリアルタイムコミュニケーションプラットフォームでありながら、その数値指標がコアの強みというわけではなく、つまるところ、単なる個人のつぶやきを垂れ流すだけのWebサービスではなく、しかもSNSといった立ち位置でもなく、発信情報は受け手(+コメント発信者のフォロワー)にしか届かないという閉鎖性を持ちつつも、情報の送り手・受け手という関係が固定的でなく開放性を有しているという半オープン・半クローズの構造で出来ており、時系列による情報整理、TL(タイムライン)表示のリアルタイムストリームによって、良い意味でも悪い意味でも半強制的に話題を共有させるパワーがその構造をより魅力的にしていると思っています。

経済学101 – Twitterでは「つぶやく」な

他人にフォローしてもらうためには、なるべく有益な情報や興味深い議論を提供する必要がある。しかも、Twitterは多くのネット上のシステム同様にストリーム型のコンテンツであり、紙媒体とは異なりぱっとみて取捨選択するには一工夫(リスト・フィルター・ボットなど)が必要だ。ストリームの価値を上げるにはノイズ比を下げる必要があり、それは大した意味のない「つぶやき」をしないことを意味する。

旧来のブログと異なるのは、情報の送り手・受け手という関係が固定的でないこととリアルタイムであることだ。ブログでもコメント欄などを通じて読者と交流することは可能だが、相手もブログを持っていない限りやりとりは限定的だし、常に非同期な形でしかない。


フォローしてもらうかが重要か否かは各人がTwitterを同使うかによりますが、少なくともTwitterを使ってセルフブランディングをしたい人(マスレベルで知られている人は除く)にとって有益なコメントを残し続けることは必須であり、一方向的なフォローシステムを採用しているTwitterにおいて非常に決定的な要素です。

自分が情報の受け手にもなれるし送り手にもなれて、その情報送受のほぼ全てを他のユーザーが見ることが出来るTwitterにおいて、自身のの情報や知識をアウトプットし、いかにユーザー間で相互補完するかがこのエコシステム上のポイントです。それが著名人だろうと自分の友達の友達だろうと、各人がマイクロインフルエンサーとしての主体であり、その集合体がタイムライン、もといTwitterなのかなと思います。下のコメントが全て物語っているようで面白いです。

Twitter/ Shn Adachi

いままで届かないと思って著名人に呑み屋的罵倒をしていた人たちが、Twitterのせいで罵倒が届いて反論されちゃってるのほんと面白い


まさかTwitterのファウンダーたちも正直ここまで成長するとは想像していなかったと思います。若干ユーザーアクセスを落としたものの、先週には過去最高のアクセスを叩き出し利用者頻度も好調な伸びを見せるTwitter。誰のつぶやきが自分に必要かの選別が使いこなしのポイントですが、企業内でのブレインストーミングツール然り、特定の団体やサービスを応援するためのコミュニティー形成しかり、様々な発展可能性があります。右肩上がりにアクセスを増やすTwitter、マネタイズうんぬんの話は二の次(おそらく「リアルタイム」に関連した有料モデルが出てくる、と予想)、リアルタイムコミュニケーションプラットフォームとして100%完璧でないからこそ愛されるWebサービスとして、現実の人間関係に近付けることが果たして100%良いものかの議論は置いといて、ユーザーの持続的利用のために、ユーザビリティーの飽くなき向上と「文化創出」のための戦略的実装を続けていって欲しいです。

そういえば公式RT機能が先日実装されたみたいですが、非公式RT機能やQTとの違いは”聴く耳を持たない(片方しか) – Twitterの公式RT、非公式RT、QTの違いを分かりやすく図で描いてみた“に詳しいので、略語やら何やらよく分からない方は一度御覧になることをお勧めします。

State of the Twittersphere



Decade Best Web Technology 2000-2009このエントリをはてなブックマークに登録

本屋を巡って久々に見たメジャーリーグ雑誌月刊SLUGGERで、Decade Best Playerという特集が組まれていました。この2000年から2009年で活躍し続けたスーパースターを選ぶわけです。アメリカではよく10年周期でこのようなDecade(10年)特集が組まれて、スポーツ・音楽・映画など様々な分野のDecade Bestがテレビや新聞を賑わせています。ちなみにDecade Best Baseball Playerは、野手部門がAlbert Pujols、投手部門にRoy Halladayが選出されました(僕自身はAlex RodriguezMariano Riveraかなぁと初心者ながら思ってました^^;)。

というわけで、勝手ながらDecade Best Web Technologyを選出すると…どう考えてもGoogleでしょうね。もう間違いないです。もはやインターネットはGoogleという単語と同義になりつつあり、ビジネスの現場から日常生活まで暮らしの中に『検索』という行為を圧倒的に浸透させたその力は言うまでもありません。まさに2位以下を大きく離しての「これ無しで生活できないWebサービス」No.1でしょう。検索エンジン後発組と称され周囲からネガティブな眼差しを受けていたにも関わらず、PageRankをはじめとする独自の検索技術・圧倒的な検索精度を以て、InfoseekやAltaVista、Inktomiなど先行検索エンジンをあれよあれよという間に追い越し、2001年2月12日のDeja(以後Google Groupに統合)買収以来破竹の勢いでM&Aを繰り返すこと大小含めて計59件(2009年12月4日のAppJet(EtherPad)買収まで)、売り上げがほとんど無い状態からその将来性だけでSilicon Valleyの2大ベストVCのSequoia Capital・KPCBから1250万ドルずつを出資させ(通常ありえない)、IPOを実現させました。株価もリーマンショックで最高値747.24ドル(2007年11月7日)から約1/3の株価にまで落ち込む(247.30ドル)も、2004年8月19日IPO時の85ドルから、2009年12月28日現時点で618.48ドルを叩き出す時価総額200億ドルの怪物です(Google Inc. – Google Finance)。エッジを存分に効かせるサービスを創造するため世界各地の『頭脳』を呼び寄せ、Silicon Valleyの最中心地をStanfordのあるPalo Altoから本社所在地のMountain Viewに若干南下させ、Downtownににぎやかな店をずらずら並ばせた張本人がGoogleと言えるでしょう。まさに21世紀初めの10年を代表するにふさわしいWebの主役です。

各年別にみても2005年まではもうGoogleで、キャズムを越えた(越えつつある)という意味では、2006年はYouTube、2007年はFacebook、2008年はiPhone(ちょっと例外w)、2009年はTwitterというところでしょうか。GmailからGoogle News、Google MapsやGoogle Docsなど身の回りのサービスほぼ全てを網羅しつつあるGoogleが特にこのDecade前半を彩り、IPOを達成した後半5年はもはや一般家庭にも『インフラ』として普及しその歩みを一切止めようとしません。まさに怪物。2006年10月9日、その怪物が16億5000万ドルで買収したのが創業から2年も経たないYouTubeです。動画をWebの世界に引き入れ、高性能・高画質よりスピーディーかつ手軽に動画を視聴したいというユーザーの心理をFlashで見事に掴み、独自の動画組み込みやレコメンデーションでVideo Sharingを一般コンテンツに仕立て上げた立役者がこのYouTubeです。そして歴史的買収から遡ること約2週間前、クローズドベータから一般公開に踏み切ったのがFacebookでした。以後どんどん利用者数を伸ばし、2007年はまさにFacebook躍進の年でした。創業者Mark Zuckerbergが、母校Harvardの学生寮の実名&実写真入り(Face)冊子(Book)をオンラインに移したのがきっかけとなり、リアルな人間関係のマッピングとして初めはHarvard内限定SNSでしたが、以後Ivy Leagueを経て全米の大学、そして高校と広がっていき、一般公開を経て今ではユーザー数3億5000万人の巨大SNSとなっています。ちょうど2007年はその加速的な勢いから、当時No.1 SNSだったMySpaceを抜けるか否かが業界で騒がれていた頃でした(結局2008年半ばにユニークビジター数で追い抜く)。

そして2008年、iPodで旋風を巻き起こしていたAppleが、第三世代携帯としてiPhone 3Gを2008年7月11日に発売し、市場に大きなインパクトを与えました。2007年6月29日に発売された初代iPhoneはアメリカと通信方式が異なる日本には上陸しなかったものの、Webブラウザ・カメラ機能・iPod機能を標準搭載し、電話をいちアプリケーションにしてしまった「Revolutionary Phone」(Steve Jobs)の衝撃は今でも覚えています。iPod×iTunes×iTMSのシームレスな利便性及び抜群の収益性で懐疑的なアナリストをぎゃふんと言わせた後、畳み掛けるようにiPhoneをローンチ、その収益構造にさらにApp Storeも加え、インターネットデバイスのトップの座に君臨していると言っても過言ではありません。iPhone 3GになりGPS機能が標準搭載されアプリの幅も広がり、無類の強さを見せています。2008・2009年携帯市場はiPhone一人勝ち状態がしばらく続きましたね。

そして本年2009はTwitterが大躍進、マイクロブログ隆盛の年でした。固有のURLが与えられた140文字以内の「つぶやき」(このネーミングは秀逸ではあるけれども本質を捉えきれていない)を通じた人間対人間のやり取り、否、フォロワー数やReTweet数などの数値指標によって極めて効率的に可視化されたリアルタイムコミュニケーションプラットフォームと言えます。マーケティングに利用する企業をはじめ、著名人も続々とアカウントを取得して参戦、あのObama米大統領もTwitterアカウントを持っています(ただし本人は一度も使ったことがないとのこと)。つぶやきダダ流しのリアルタイム性及びスマートフォン経由による常時投稿可能という背景から、Twitter八分を恐れて常時コミュニケーションを強いられる窮屈感、Twitterユーザー・非ユーザー間の情報格差など解決した方が良い問題点は幾つかあるとは思いますが、やはり2009年はTwitterの年だったという印象を拭い去ることはできません。よりリアルな人間関係に準じたつぶやきコミュニティなど発展サービスが今後出てくるでしょう。

2010年は何の年になるかと考えるならば…やはりAndroidの年になるはず。情報が錯綜する感は否めませんが、Open Handset Allianceとの兼ね合いはあるものの、Google Voiceを搭載するNexus Oneを以てGoogleがまたもWebの主役中の主役に躍り出る予感。そしてAndroid Appを走らせるJavaが復権するのではと予想。2000-2009年の10年間同様、まだしばらくはGoogle様の強いご威光が継続されることでしょう。


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Y Combinatorが投資するStartupをまとめていますこのエントリをはてなブックマークに登録

Y Combinatorに関してポストを書こうと思っていたら、一足先に投資先スタートアップリストが和訳されていました。創業者のPaul Graham氏は自身の起業・投資経験からかなり含蓄深いメッセージやTipsを起業家たちに残しているんで、Y Combinatorに興味のある人は確実に読むべきですね。もう少ししたら僕もまとめページ作ってみたいっすね◎



eBayと一線を画すEtsy.comの凄み – IPOはもうすぐかこのエントリをはてなブックマークに登録

この程TechCrunchが『2010年の新規株式公開候補、トップ10』を発表しました。Twitterの名は無いにしろ、Facebook、Zynga、LinkedIn、Yelp、Tesla Motors、Skypeなど錚々たるメンツの中に、聞き慣れぬ企業名が…その名もEtsy。でも1度2度聞いたことのあるような…何で聞いたんだろうなぁと思い返していたら、学部時代の友達が「ハンドメイド商品が売り買いできるサイトがあるよー」と紹介してくれて、それがEtsy.comでした。Handmade・Supplies・Vintageの大枠3カテゴリの中で、洋服やアクセサリー、バッグ、その他小物類から食器まで様々なハンドメイド商品が商品データベースにてんこ盛りです。



Silicon Valleyからはるか遠く、アートな気風漂うNew YorkのBrooklynを本拠地にするEtsyはハンドメイド商品売買を手掛けるソーシャルEコマースサービスで、詳しい説明は『Etsy:“ウォルマート資本主義”のニッチを狙うP2Pマーケット』に詳しいです。P2PかC2Cかの議論はひとまず置いておいて、Etsyはデザインと実用性の融合をFlashで以て実現し、圧倒的なFlashビジュアライゼーションを活かし、Colors(色ベースでの商品検索)やTreasury(ユーザーの人気に基づく商品検索)、Shop Local(出品者所在地による商品検索)、Time Machine2(時系列に沿った商品検索)などデータベースと緊密に連動した「かゆい所に手が届く」サービスをリリースしまくっています。ちなみに1商品当たりリスティング費用20セント+成果報酬フィー3.5%という非常にリーズナブルなコストで、コミュニティーサービスも付いたこのプラットフォームに売り手として参加することができます。しかも送料世界中どこでも数百円という商品が少なくないのもありがたいポイントです。

2007年にはHandmade2.0と銘打ってNew York Timesが7ページぶち抜きで特集を組んだこともあり、創業者Rob Kalinは完全にIPOを視野に入れた上で経営を行い、この2008-09の1年でUnique Visitor数を2倍にし、今年Etsy経由で約2億ドルの商品売買がなされ(昨年の2倍!)、もはや勢いはとどまるところを知りません。比較的リピーターになりやすい女性がコアユーザーという点も、VCにとっては魅力的なのかもしれません。
“これでEtsyは、さらに多くの人たちが物を作ることで生計を立てられるように、この業界でのリーチを広げることができます。Etsyを何百年でも続けたいと思っています。われわれの目標は、Etsyを独立した公開企業にして、あらゆるハンドメイドの品物を専門に扱うことです。”
(『Etsyが$27M調達。AccelのJim Breyerが取締役に』より)



また、Interview with Robert Kalin of EtsyにはEtsyが産声を上げるきっかけや、サービス内部で使われているプログラミング言語など様々なインタビュー項目にKalinが答えています。
・僕たちは、メディアとしてWebを利用することでショッピングを行えるという新しい活路を切り開きたい。産業革命や企業合併により、個人の芸術家が自身の商品を流通させることが非常に難しくなっている。これを、変えたいんだ。
・RobとChris、それにHaimがEtsyを作ったんだ。2ヵ月半で作り上げ、2005年の6月18日に創業した。Brooklynのエンジェル投資家夫婦に創業資金を工面してもらったよ。
・EtsyはPHP、Python、PostgreSQL、OpenBSD、Gentoo Linuxを活用している。(創業時代の)開発部隊はRobとChris、Haim、Jaredで、彼らがいなかったらEtsyはBrooklynのアパートに埋もれていただろうね。
・(Web2.0サービスをローンチしようとする人々に向けてのメッセージとして、)自分の知見を公にし、ユーザーをとことん愛そう。ほどほどにグラデーションを活用し、目の前の仕事に一心集中し、製品をリリースしよう。バズワードは無視して、ミーティングは気晴らし、開発遅延でユーザーを不安にさせてはいけないけれど、まずは楽しんで!有名になって祭り上げられることに固執することなく、自由でいる方が良いね!

最初見た時、このサービスは1億2億までは伸びるかもしれんけど、10億50億100億円規模とスケールするのはまぁ無理でしょ、と正直思ってました。楽天内でハンドメイド商品を売るショップ、みたいな感じで。投資額だけで約30億円積み上げている今、胸を張ってはっきり言えます…


すいませんでしたww



ちなみに余談ですが、UCLAを去年卒業した友人の小谷さんがprooryっていうハンドメイド商品に特化したEC、いわば日本版Etsyを立ち上げたのでぜひ足を運んで頂けると嬉しいです◎

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