大学受験者の第一の関門、センター試験。浪人生をはじめとして受験生は必死です。皆平気そうな顔して、中には休み時間おしゃべりしている受験生が見られますが、会場中全ての人が緊張で押し殺されそうなのがホンネなのです。ここで点を取らないと、まず二次試験を受ける挑戦権すら得られない…そんな強迫観念から会場はピンと張り詰めた空気が充満しています。試験最初の科目、英語が開始した瞬間、緊張で真っ青になり、手が震えて鉛筆を握れなかった、という話をよく聞きます。事実、私も開始の合図があると、焦ってセンター試験最初の科目・英語の問題文がまともに読めなかった記憶があります。

ですが、東大受験生、そして二次試験重視型受験生は他の人に比べて心持ち「ラク」なのです。そうしたセンタービビリ受験生をほくそ笑むことができるんです。精神的負担が少なくて済む、なぜか…先に述べた通り、東大入試も含めて二次試験がメインだから。そう、センター試験は「前菜」なのです。血眼になってセンター対策をしまくって、高得点を取る必要はないんです。そりゃ高得点を取って二次試験で安心したい、それも理にかなった一つの考え方です。「センターを甘く見るな!」(現・文一:母)と答えて下さった方もいますし、私も決して怠るべきではない対策だと思います。ですが、かといって二次対策を放って遮二無二センター対策、は賢明ではありません。結果論として「高得点取れりゃラッキー」ぐらいでの気持ちで本当にいいんです。覚えていますか、(センター試験):(二次試験)の比率は1:4です。このような二次試験偏重型入試の実態上、センター対策に重点を置いていては、550点満点で見る総合的なコストパフォーマンスはかなり低くなってしまうのです(この場合、コストは時間・労力の消費という意味です)。

でも少しはセンター試験対策もやっておかないと…と皆さん心配になっていることでしょう。どこの大学でも二次試験用の勉強を続けていれば、自然とセンター試験対策にもなっているんです。いわんや東大をや、です。教科書の隅から隅まで読み込んでいれば、センター試験で点は取れます。しかしまだ不安だ、センター試験に特化した対策をしておきたい…確かにいくら東大のための勉強がセンター試験の勉強にもなるとはいっても、センター試験の過去問やセンター試験直前演習をこなして慣れておかなくてはなりません。学校の授業の一環でセンター対策をやっていました(とは言っても過去問や予想問題集を解いていただけでした)が、私は受験勉強を二次試験対策に特化させていたので、年が明けた1月1日からセンター対策を始めました。・・・おいおい信用ならねぇぞ、と安心できない方でも、(大抵の高校はそうですが)学校で多少センター試験用の対策授業を行ってくれるのであれば、12月ぐらいから始めれば問題ありません。こんな短期間で何ができるんだ?…何でもできるんです。危機感と目的意識が人を突き動かします。そして試験傾向は意外と早く見極められます。しかし、対策開始からセンター試験本番までの間は二次試験のことは考えず、精力の全てをセンター対策に注いでください。まずは1つのことを完璧に済ませてから、次にうつりましょう。

センター試験を怖がる必要ありません。むしろ、受験会場で「あいつ平気な振りしてるけど実はメチャメチャ緊張してるぜ」とほくそ笑むことができるのがホントの東大受験生なのかもしれません。それは無理だとしても、「あとに二次試験があるからセンターはボチボチでいいや♪」ぐらいの気持ちで受ける、それで全てOKなのです。でも「そんなこと言っても緊張するし無理なものは無理!」とおっしゃる方もいることでしょう。そもそも人間は緊張するのが自然なのであって、不思議なことに緊張しないと大舞台で力が出せない構造になっています。『緊張しないやつに成功者はいない』、まさしくその通りなのです。ですからひとまず深呼吸して周りの連中を見て、「みんな緊張してるんだ」「あがっているのは自分だけじゃない」と自分に思い込ませて、その場は乗り切りましょう。深呼吸をすると、頭の中に残っている二酸化炭素や老廃物が外に出て新鮮な酸素を取り込むことができるので、リラックス効果を得られ、かつ頭の回転が早くなるのです。

ですが二次試験に比べてセンター試験の比重が高いという大学も多々あります。そんな時は・・・もう自分を信じるしかありません。二次試験重視の受験生より早く受験戦争から脱出できるんだ!と自分に言い聞かせば、精神的余裕も生まれるでしょう。二次試験重視の受験生も二次試験当日は同じように緊張するものです。ですから結局みんな同じだと割り切って、緊張しているのは自分だけじゃないし!と思って雑念を捨て、「ただ与えられた試験問題を解く」ことに専念するのが一番なのです。